新たな運動を獲得する戦略とは②:ボディ・スキーマ

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ボディ・スキーマとボディイメージ…よく耳にしますね。

今回はまず、ボディ・スキーマ(身体図式)について考えてみようと思います。

私たちにとって、当たり前過ぎて、考えることも感じることもあまりないであろう

「自分の身体が存在すること」

このヒントが身体図式にあります。

 

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今回もこの本から学びましょう。

ボディ・スキーマとは

ボディ・スキーマ(身体図式)

・自分の身体の物理的特性に根差したfelt sense(felt=feel:感じる、の過去分詞形。何となく感じられる感覚)。

・自分の身体を構成している筋肉、骨、関節、腱を思い浮かべてみよう。これらの組織には、筋線維の単収縮、骨にかかる機械的ストレス、関節の角変位、腱の伸展など、小さな運動を検出するための特殊化した受容器がある。こうしたセンサは変化を感知するたびに脳に情報を送り、あなたの空間内の位置や体位に関する感覚を更新する。

・これらのセンサは体重と姿勢を計算して、固有感覚なるものを生み出す。

 これは、自分自身を認識する知覚という意味だ。

・ボディ・スキーマは皮膚、関節、筋肉および内臓からの感覚によって、絶えず最新情報を入手している。

・しかも、身体からの感覚を意識することはめったにない。身体感覚は自動的に生じる。目をつぶり、耳を塞いでも、身体感覚を止めることはできない。

(3章:ボディ・マップの決闘)

脳神経科学的なボディ・スキーマの解説は、頭頂葉を中心としたネットワークがありますが、その辺りは脳画像や脳科学のスペシャリストの本やブログを参考にしてください。

最後の文章が大切だと思っています。

身体感覚を意識することがないのは、身体感覚は常に存在し続けているからだと思います。生まれた時から、あるいは胎内にいる時から、身体は常に存在しています、多分。ただ常に、当たり前に、そしてさりげなく存在し続けているために、自分自身でもそれを意識することが難しいのだと思います。

まるで空気のように。

なくなった瞬間に初めて、空気の存在そして呼吸をしていることが意識されます。水の中に潜った時、呼吸を止めている時に感じます。

身体もそうですね。目を閉じた方が意識を向けやすいですね。さらには動かした方が認識しやすいです。

 

視覚を使わず、身体を感じてみる

 

一度、目を閉じて動かして、

自分の体性感覚での身体を感じてみてください

 

そう言っても、やらない人がいますけどね(笑)。

頭でっかちな人は…まずはやってみることが大事ですよ。

(やってね、やってね…………やりました?)

 

 

自分で思っているより、輪郭が曖昧じゃないですか?

僕は指の一本一本を輪郭までガッツリイメージができません。五本の区別はつきますよ。

◯チャピンやドラ◯もん的な感じで、目を閉じた身体は存在しています。

多分輪郭がはっきりして感じている方は、知識や視覚的なイメージを、目を閉じた身体に重ねている気がします。これはボディ・イメージに相当するのかもです。

輪郭は曖昧ですが、手は手、足は足として存在感を感じると思います。

そして存在しない、尻尾なんかは感じ取ることはできないと思います。

 

曖昧だけど、はっきりと存在する。

 

これが身体図式の特徴だと思います。専門的にはもっと細かく分けたりするのかもしれませんが、導入として理解してもらえたら幸いです。ご興味のある方は、ご自身で専門書を探して、読んでみてください。

 

体性感覚として存在する身体

この視覚情報ではなく体性感覚として存在する身体が、日常生活をスムーズに遂行するためには重要です。私たちは階段を登る時、今まさに登っている段に足を着くかは見ません。歩行中もそうですね。料理を作る時に、包丁を持っている自分の手は見ませんね。身体の延長としての道具である包丁と食材を見ているはずです。

姿勢・動作における体性感覚としての身体の重要性が何となくイメージできたら幸いです。

脳卒中の患者さんなどでは、この体性感覚的な身体が失われ、視覚的な身体を頼りに運動を行おうとする方を目にします。それがいわゆる分回し歩行や共同運動パターンでの運動となっている印象もあります。どう体性感覚的な身体を再構築していくか?ここが臨床における姿勢や運動の改善には重要なポイントになります。

またボディ・イメージについては後日書こうと思います。

 

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