現象と仮説検証を大切にする:小松洋介とかいうセラピストの”臨床感”①

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注:画像はもちろん小松ではございません。

2,3月と東京・愛知にて筋膜と姿勢・動作分析セミナーをしてきました。募集1ヶ月で満員御礼となり、ありがたい限りでございます。

私、小松はセミナーのスライドを、セミナー後に感想を頂いた方に無料でPDFにしてお渡ししています。

感想って良いですね。自分のことが客観的によく分かります。自分の弱み、強みなどあまり意識していないことにも気づかせてもらえます。

そしてどうしたら参加してくださるセラピストの方の成長のために少しでも役立てるかまた考える日々でございます。

 

小松って奴のセミナーは面白いの?どんなことやってるの?どんなセラピストなの?

ご興味のある方も、ない方も、暇を持て余していたらお読みください。

 

感想から、自分なりに内省した自分の臨床感です。今回は第一弾、仮説検証についてです。

 

参加者の方のご感想です。

 

仮説検証・評価

小松先生と自分や周りのセラピストの大きな違いは仮説検証力だと思いました。自分は1つの問題点に対して、1つの仮説しか立てることができず多面的に問題点を捉えられませんでした。また、仮説を立てるのもそれを検証するのにも、時間がかかってしまいます。一方、小松先生は問題点を多面的に捉えており、次々と仮説を立て物凄いスピードで検証をしていました。

現象に対する検証をひとつひとつ行っていて、評価の仕方が細かかったです。

一つを細かくではなく、全体を細かく観ている(感じている)印象でした。

相手の反応をみてどのような声掛け、誘導、タッチなら相手のよい反応がでるのかの切り替えが早く、仮説検証のスピードが早いところが違うなと思いました。

評価の際に被験者の言動をより大切にしていると感じました。

仮説検証の引き出しがとても多い点、また、その際の思考過程も特別なテクニックではなく、解剖学運動学の知識を的確に用いられている点に違いを感じております。

1つの評価で仮説を多く検証、または立案できている。評価方法の多さが大きく異なると感じました。

色々な仮説をすぐに立てることができており、視診触診をしてすぐに何が原因と考えられるかを判断していてすごいと思いました。

患者さんのニーズにそってちゃんとリハビリしてたり、一個一個疑問を持って、考えて検証できてるところが違うと思いました。

評価が細かく丁寧で、タッチも同様にとても丁寧だと思いました。

仮説検証が細かい。小松先生のような、経験年数の高い先生でも一つ一つ考えているところ。

皆様、ありがとうございます。感想に悪口を書いてスライドPDFがもらえないことを皆さんが懸念し85%くらい盛って書いてくださっていることを前提に話しを進めていきたいと思います(悪口を書いてくれてももちろん送ってます。笑)。

私のセミナーでは、講義のみということはほぼありません。基本的には実技またはデモを行います。患者さんとの臨床場面や介入前後の変化や継時的変化も提示します(もちろん利用者さまには許可を頂いています)。

どんな素晴らしい理論・手技でも、目の前の方にとって最も有効である、とは言い切れないからです。

目の前のヒトの現象・振る舞いを大事にする。

これが自分の臨床で大事にしていることです。

現象・振る舞いとは、目線や身体反応、動きの特徴、表情、言葉です。

目線

片麻痺で麻痺側の身体をあまりに見ない人は麻痺側に関して、無関心であったり、身体がどうなっているかモニタリングができていない、またはできていないことに気づくことが難しい方であったりします。

逆に麻痺側を過度に見ている人は、体性感覚的に自分の身体がどうなっているか分からない、そして分からないことが分かっている、何となく分かっているけど自信がないから目で確認している可能性があります。

課題を行っている最中の目線も大事ですね。興味がない(ニードにそっていない)、つまらない、飽きた、何やってるかよく分からん…そんな時、人は目線が落ち着きません。時に寝ます。自然と遠くを見たり、自然と目を閉じたりしている時は、体性感覚に注意を向けようとしていることが多かったりします。(無理に閉眼させると、閉眼しておくことがその人にとって課題になったりするので要注意です。)

身体反応:筋緊張

良い反応、というのは姿勢や動きは見た目にはっきりと分かるような変化をするほど見えやすいものではありません(たまに一回の介入や声かけで劇的に変化する人もいますが少数です)。特に患者さんの場合は、本人にとって使いにくい、または使いにくくなった部分…つまり反応の悪い部分の反応を引き出すことになります。

健常者であれば意識すれば50変化するところを、患者さんは0.3くらいの変化しかしない場合もあります。50の振れ幅を感じ取ることに慣れていれば、1とか2の変化は変化として感じ取れないかもしれません。その変化を逃してしまうと、患者さんは30の変化を生み出すチャンスを逃してしまいます。そうならないように手と目の感度は磨き続ける必要があります。

そしてわずかな変化を感じ取ることは、患者さんを失敗させないためにも重要です。悪い反応が関節運動を起こすほど強くなれば、動作の非効率生や不安定生にもつながりますし、それだけ強い反応出てしまうとその感覚を頼りにしてしまうこともあるからです。

また変化も、ただ筋の緊張が上がれば良い訳でもありません。その緊張はもしかすると恐怖かもしれませんし、過剰努力かもしれません。別のもっと弱い要素を代償している可能性もあります。だからこそ緊張がなぜ変化したのか?この緊張はなにを意味しているのか?という仮説を複数立てる必要があります。そして仮説は検証しましょう。検証してない仮説はただの予想、推測でしかないです。検証してはじめてその仮説は「目の前の人に当てはまっている」であろう問題であると言えます。

動きの特徴

動きというと、関節アライメントを想像しやすいでしょうか?歩行でお尻が引けるー体幹前傾、股関節屈曲、膝過伸展、下腿後傾位のような。もちろんそれも大事です。

加えて動きの順序も大事です。どの部位から動きが波及するのか?

上記のパターンであれば、足底屈が強まり下腿→膝→骨盤…と末梢から上に上にと波及するのか?体幹の前傾がそもそもあるためにバランスを取るために下腿を後傾して重心位置を調整しているのか?前者であれば、足部に問題があると仮説を立てられますし、後者であれば体幹・股関節あたりから仮説を立てていくことになります。姿勢を見る際には関節アライメント(身体部位の位置関係)を主に見ますが、動作を見る場合にはどこをメインで使っているのか(部位や、筋膜のライン・筋)を見ていきます。

表情・言葉

表情、大事ですよね。言葉よりも表情の方が本音を表していることが多いです。言葉では肯定的でも、表情は全然納得してない、分かってなさそうな時もありますよね。表情は無意識的に出てくることが多いので、言葉以上に大事です。

でも言葉も大事です。患者さんとの会話の中でよく出てくるワードは何か?身体反応の変化によって言葉が変わったか?が大事ですね。身体反応の変化を本人が実感できた場合、言葉も自然と変わります。また「歩きたい」などの患者さんの発言を、勝手に自分の都合の良いように解釈してもいけません。「歩きたい=自立=装具・杖あり」と自分の評価をもとに勝手にゴール設定してもいけません。人によっては、見た目的に杖や装具は使いたくないのかもしれないですから。会話の中で、発言の奥にあるニードや思いを拾えるセラピストでありたいな、と思います。

 

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