脳卒中の方の歩行は変わる!!!「脳卒中患者の歩行分析」セミナーを終えて

0715歩行:基礎編.001

先日の歩行分析セミナー、二日間本当にお疲れ様でした!

東海地区のみならず石川〜福岡からもご参加頂き、嬉しい限りです!

動画で数名の方の介入前後の変化と、その間の介入プロセスを提示しました。

発症期間に関わらず、適切な問題抽出と課題の設定、そして患者さん自身の知覚している世界を大切にすることで、脳卒中患者さんの歩行はまだまだ変えられる部分があること、セラピストや脳卒中の方自身も気づいていない潜在能力の可能性を感じられたのであれば幸いです。

 

参加者の方のご感想

早速、多くの方からご感想を頂いていますので、少しご紹介させて頂きます。

感想に対するリアクションは随時更新していきます。

 

今回のセミナーでの学び・気づきや発見

歩行周期は知っていたが、それを一切治療にいかせてなかったと気づいた。

僕も若いころはそうでした。ただただ観察される現象そのものをどうにかしようとしていました。

 

今までやってた介助や治療は、故意に過介助であったことに気づきました。患者さんの求める動きや、どこに注意が向きにくいかを、ちゃんと観察してから、触ることむやみに触りすぎて、要らない感覚を入力しすぎない事を学びました!

どうしても最初はサポートしすぎちゃいますよね。セラピストの力で何とかしようとしたくなります。不要なものを減らす、または取り除くといった、足すだけでなく引くという視点も大事ですね!

 

筋力とかではなく、患者さんがいかに自分で知覚して使えるようになるか、また、セラピストの評価と患者さんが求めるものがあって、治療として改善していく、それが歩行や生活場面で使用できていくことが大事だということを学びました。

筋力も大事です!でも筋力があるだけでも生活で活用できなければ意味がありませんよね。そこにどうつなげるか?そこがセラピストの力の見せ所ではないでしょうか★

 

歩行周期のそれぞれの問題点から治療への結びつきが論理的でわかりやすかったです。

また、ブリッジの研修会に参加するたびに思うのですが、皆集まりが早く勉強に対する意識付けが強いように感じました。

今回は特にみなさん集まりが早かったですね★皆さんのやる気が嬉しく、余計張り切っちゃいます!

 

片麻痺患者様の歩行を作っていく中で立脚期からつくる点は同じ考えでしたが、各相を作るためのアプローチの考え方や相互の関係性をみていく視点が自分には足りていないことに気付いた。

今までは単純にKAFOなど装具を装着しアライメントを整える介助や練習を行っていけば、麻痺側に荷重はのせられるようになっていくと思っており、それは患者様が自力で学習し自分はその手助けが上手くできていなかったのではないかと反省した。

今まで自分は片麻痺患者の感覚にはなれないと思っていたが、患者様がどう感じているかを大切にし、自分で同じ動作が再現する習慣をつけていくことでもっと患者様の気持ちに立って治療を行うことができるように感じた。

歩行は連続性があります。一つ一つの相を分けてみることで観察はしやすくなります。でも介入は分けてしまうことで、逆に歩行の円滑性を奪っている可能性もあります。

また装具を着用して訓練を進めれば、自然と装具が不要になるとイメージしがちですが、実際には思ったようにいかないことも少なくないですよね。そこでなぜ?と考えていける力も大切ですね★

 

今回セミナーを受講させて頂き、自分の歩行評価の浅さと指導方法の間違いに気づきました。蹴り出しの弱い方に、「もっとけって」など現象そのものに対して、「ここができてないからなおして」と言う事がありました。どう治すのか、どう練習するのか患者様に理解して頂けるよう指導する事が必要であり、その為に多くの視点から評価をしなければいけないと感じました。

僕もそうでした。できないことに対して「(できないことを)やってください」「そうじゃありません!」を繰り返していました。できないことをやってもらうこと自体、実は矛盾してますよね。なぜできないのか?どうしたらできるのか?を患者さんと一緒に探し、解決していく姿勢が大切ですね。

 

小松というセラピストについて

ハンドリングで筋肉、筋膜を捉えられている感覚が全然違いました。誘導されていながらも、動きを邪魔されている感じが全くありませんでした。

 

小松先生はとてもシンプルかつ的を得た評価、治療介入をしていて無駄がないと思いました。 今までは治療手技ばかり学んでいたのですが、的確な評価そして的を得た治療訓練介入がいかに大切かを学びました。 小松先生ほど患者様の状態を把握して治療訓練しているPTは自分の周囲にはいません。

 

デモなどで実際に行ってみて、人それぞれの反応を見ながら介入しているのはもちろん、その介入方法の引き出しの多さに驚きました。 また、評価をしてからすぐにセラピスト側が考えた通りに結果が出せるというところがすごいと感じました。

 

問題点を挙げてからの、検証・治療までのスピードが速いと思いました。 言葉だけで教えるのではなくて、“やってみせる”ところ。さらに“結果が出せる”ところです。

 

見えている世界が違いすぎて、なんでそんなことに気付けるのか、触れただけでわかるのかという点

 

その他の感想

楽しく参加させていただきました。
堅苦しい「勉強会」というもののイメージが払拭できた2日間でした。
実りの多かった二日間だったと思い返せるようすぐ明日から活かしていきます!

 

歩行の基本の復習

歩行の基本が曖昧…という方は復習がてら以下の過去の記事をお読みください!

歩行の3つの特徴とは?①:脳卒中の方への歩行の介入を考える

歩行の3つの特徴とは?②:脳卒中の方への歩行の介入を考える

立位・歩行を考える:荷重・支持・安定とは何か?

片麻痺下肢に対する支持性アップのポイント

 

正常歩行からの逸脱があった場合に何を考える?

 

0715歩行:基礎編.001

歩行周期における各相の身体各部位の動きの特徴が分かると、観察の際にどの相でどの身体部位が適切に動いていないかが捉えられるようになります。

またある相で逸脱した関節運動が起こった場合、またその相で本来起こるべき運動がなかった場合、

介入すべきはその逸脱がみられた相でしょうか?

 

ある相に正常歩行で起こるべきイベントがみられない、また異なった運動が行った場合、

①その相のイベントに必要な筋活動や運動知覚が不足していないか?

②その前の相で問題が影響していないか?

③その相の対側下肢の問題が影響していないか?

④その次の相に不安があるための予測的な防御・逃避反応ではないか?

など、複数の仮説を立てることができます。

 

つまり、ある相の問題が観察されたとしても、介入すべきはその相ではないこともあります。

 

知っていることでしか評価も介入もできない

私たちは、

自分の知っていることしか見ません。

自分の見えていることでしか評価ができません。

評価したことからしか問題を抽出できません。

いくら頑張って介入しても、思うような変化が出ていない場合、

あなたの評価していない、見えてない/見ていない、知らないことが、実際には患者さんの抱えている問題ということが少なくありません。

 

先日の歩行分析セミナーでも、とある患者さんの歩行場面を見て、

「20個、気になるところを探してください」という課題を参加者のグループワークとして提示しました。

7人 × 6グループありましたが、20個出せたグループは、

ゼロでした。

内反尖足、足部の外側接地、ぶん回し、膝のロッキング、体幹の前傾、お尻が引けるなど、

自分の知っていること、見やすい部分、そして普段見ている部分が出てしまうとフリーズしてしまいます。

各グループとも多くて10個くらい出せました。

でもその10個の現象から問題抽出をし、介入しただけでは良くならなかった場合、

他の可能性を考えていく必要があります。

観察からより多くの現象を見つけ出す力、

そして一つの現象からより多くの仮説を立てられる力をつけることが大切だと思います。

 

問題抽出ができれば、問題が解決できるわけではない

立てた仮説を実際に検証していき、その方にあてはまる問題を抽出していきます。

問題の抽出は観察や触診からも導き出すことが可能です。

例えば

○○筋が働いていない

ということを証明するには触診できる能力さえあれば良いわけです。

 

でも問題解決は?というと

その筋をどう働くかを導き、かつそれがニードを阻害している生活における困難の解決にまでつながるか?

そしてそれがセラピストなしで患者さん自身で再現できる(運動学習)していくところまで導けるかどうかです。

運動制御にとって重要な運動知覚をどう作り出せるか?がキーになってきます。

 

そしてそれは参加された方は痛感できたと思いますが、

これが一番難しいんですね。

ここだけは知識だけでは立ち向かえません。

自身の身体経験と手でただ筋の硬さを感じ取るだけでなく、筋収縮の方向やそれがどう関節運動、姿勢・運動制御に影響しているか?そしてそれを患者さん自身はどう認識しているか?

触れている部位の変化だけでなく、それが全身にどう影響しているか?またそれを患者さん自身はどう経験しているか?を踏まえてこちらが介入していく必要があります。

自分のセミナーではこの部分の大切さと難しさを一緒に経験しながら、そして成長できるお手伝いができればと思います★

 

10/29セミナーのご案内

10/29(日)愛知「立位・歩行能力の向上につなげるクリニカルリーズニング」セミナーのご案内

立位・歩行の評価・介入でお困り・お悩みの方、

実技やグループディスカッションを通じて、自身の臨床力をあげたい方は是非ご参加ください!!!

 

 

 

 

 

 

 


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