臨床研究1

おはようございます☆

今日は、今計画中の自分の臨床研究について、概要を書きたいと思います

そして願わくば、研究に詳しい先生方から厳しいご指摘を頂けたらと、ひそかに心の中で思っています笑

全部書くと長くなりますので、簡単に・・・

テーマは、まだ具体的には決まっていませんが

脳の側性化と運動イメージに関することを行いたいと思っています

具体的言うと、いろいろな文献を読むと

運動イメージ能力は若くて、スポーツをやってる人程、高い。高齢になるにつれ、運動イメージの能力は低下します

ここでいう運動イメージの能力とは、イメージの鮮明性だったり、正確性だったり、イメージの変換能力(ex 火の燃える音を聞いたら、体性感覚的に熱い感じをイメージしたり、視覚イメージ的に火の燃え盛る所をイメージしたり)です

そこで整形疾患はというと、もちろん患側では運動イメージは低下します

痛み、浮動、筋緊張亢進、感覚受容器の閾値の変動、などによる自身の身体意識の変容

慢性疼痛患者では体性感覚野で神経可塑性が生じ、身体図式が変化することも明らかになっております

運動イメージは身体図式を利用し、形成されると考えられているため、基となる身体図式変容が生じれば、

運動イメージ形成能力が保たれている整形疾患でも、容易に運動イメージの低下は起こります

さて、片麻痺患者の場合はというと

古い文献では、慢性脳卒中患者では運動イメージ能力は保たれているとの報告もあります

たぶんこれは、頭頂連合野-運動前野を中心的に損傷しなければ、運動イメージ能力形成能力はある程度保たれているとのことでしょうか・・・?

最近の研究では、片麻痺患者の麻痺側は、心的時間(メンタルクロノメトリー)課題で誤差が大きい(一般高齢者と比べ)と証明されています

心的時間とは、ex)10m歩行で、イメージして10m歩いた時間と、実際に歩いた時間を比較して誤差を見るような課題

ちなみに、心的時間は健常者ではほぼ一致しているといわれています

10m歩行意外にも、TUGや離散運動のようなステップ課題などの心的時間測定で、片麻痺患者は優位に誤差が大きいと言われています

しかし

非麻痺側でも、心的時間測定やリーチ課題において、運動イメージに誤差が生じているという報告もあります

これはどういうことなのかな~と率直に疑問に思いました

整形では健側は保たれているのに・・・

非麻痺側は麻痺側が使えない分、けっこう環境と接触し、機能的にも(同側性もあるが)保たれている部分が多いのにもかかわらず。

身体図式は主に体性感覚と視覚のマッチングによってできてくるはず

非麻痺側はその条件をある程度満たしているのでは?

そしてある文献では、非麻痺側の方が麻痺側より、心的時間測定において誤差が大きいとも報告しています

明らかに非麻痺側にも悪い影響はありそうです

身体機能に影響するのではなく、脳の両側機能に、運動イメージは強く影響するのか?

そこで脳の側性化と観点から考えてみました

簡単言えば、身体図式のようなものは右半球で優位に情報処理がなされていると思われます

だから臨床的にも身体失認が多いのは右半球損傷だと思われます

いろいろな文献を見ましたが、脳卒中で非麻痺側と麻痺側を比べている文献は少なく、また左片麻痺と右片麻痺で比べている文献は見当たりませんでした

臨床的にも

右麻痺(左半球損傷)の人は、意外に重度でも上手く身体を対処するイメージがあり、障害物越え課題において、なんか左麻痺の人のほうが、よくひっかかるなぁと感じたのが研究のはじまりなんですが

なので自分は、左半球損傷の人と右半球損傷の人では、非麻痺側において運動イメージ能力に違いがあるのではないかと思っています

つまり右半球の身体図式が優位に形成されやすい部位が残っている右片麻痺の人は、非麻痺側の運動イメージは良くて

頭頂連合野に届く経路の諸感覚が障害されて出現している左片麻痺の人は、脳梁を介し、非麻痺側でも右片麻痺の人よりも、運動イメージ能力が低下しているのでは?と考えました

~研究デザイン~

横断研究

計測課題は、「ステッピング課題」としました

より時間的側面を測るものとして

 「連続ステッピング課題」・・・座って10回、10㎝の段差に足を上げ下ろしする課題を、先にイメージを3回行い、次に実際の運動を1回行い、3回の平均値と実測値の誤差率を検出。非麻痺側から行い、次に麻痺側から行います

座位;背もたれありの椅子坐位。大転子と膝の中間位に椅子の端がくるように座る。

台の位置:足を伸ばして、下腿遠位~踵がのる位置に台を設定する

時間測定:患者自身に行ってもらうが、時間は確認しない。

実際の運動:速さは患者の快適な速さ。台の上には踵がつけばいい(膝の伸展はなくてもよい)

評価:3回の予測値の平均を実測値で割り、誤差率を絶対値で算出

その他;開眼で行う。

より空間的側面を測るものとして

 「最大1歩ステップ」・・・先に3回自分が最大に1歩可能なステップをイメージして、3回の平均を検出。次に実際に1歩を行い、イメージとの誤差率を検出。これも非麻痺側⇒麻痺側の順です

肢位:立位。閉脚。

場所;平行棒内 手すりは把持。支持のみに使い、推進力を得るような使い方はしないことを説明

運動腰式:1歩だしたら、その後、振り出していない足をそろえる

評価;3回の見積り距離(イメージした距離)の平均と実測値をそれぞれ下肢長で除し、誤差率を絶対値で算出
その他;開眼で行う

(非麻痺側⇒麻痺側の順ですが、正直学習という面からは、ランダムにしたほうがいいと思いますが…)

簡単に言えばこんな感じです

ただ、対象者の取り込みが難しいところで

ステップができるというと、stageが4以上で、もちろん課題を阻害するような高次脳機能がないor少ない事、そして課題が理解できる認知面を持っていること

除外基準としては、やはり骨折歴や手術歴などが非麻痺側・麻痺側ともにないこと

こう考えると、かなり対象者がしぼられてしまいます

今うちはかなり患者数が少ない上、対象人数が少なくなりそう。これは避けたいところですが・・

多ければいいと思いますが、最低でも左片麻痺10名、右片麻痺10名ずつくらいはとれたらと思っています

こんな感じで臨床研究を考えています☆

結局長くなってしまい、最後まで読んで頂きありがとうございます

何か気になるところ、質問、ご指摘がありましたら、お願いします!!

研究に詳しい方はぜひアドバイスを(>_<)

自分もいろいろとディスカッションができたらうれしいです☆