ニューロリハビリテーション①

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お疲れ様です!

だんだん回復期の臨床のカンを取り戻してきましたが、いろいろと病院に感ずることが多いです

生活期を見てきたからなのか、患者さんの生活をもっと考えていける病院にしたいです。自分も含め。

看護師とのコミュニケーションが確実に不足。

あとは退院したら、「はいさよなら」の感じ。退院後の生活をフィードバックしてもらえないと推測だけで終わっちゃう。

そして未だに、「まずは横になってリハビリ」が横行している印象。

でもみな、患者さんのことを考えてやっていると思いますし、患者さんのことを想ったリハビリが提供できれいればいいんじゃないかなと思います

それは新しい治療とか最新治療とかではなくて、

当たり前のことを当たり前に提供するとか

ほんのちょっとしたことを気遣って、訓練するとか。。。

もちろん、より良い治療を導入する、学ぶ、少しでも患者さんにメリットがあることは追求する姿勢も大事ですが

本質的に大事なことは、僕は、患者さんに寄り添ったリハビリが提供できることだと思います

日々の生活を支える看護、できないことを支える介護、より良い生活を目指す方を支えるリハ、

職種は違えど、寄り添うって専門性を生かすことは共通です。

そしてその心を意識できるかどうか、それを大切に想えるかどうかで、共感度も違うと思いますが、

僕はニューロリハビリテーションを通じ、重要性を実感しています。

僕は、やっぱり・・・

患者さんが「やる気がないから」とか、「注意が悪いから」とか、「認知症だから」とかで、いつもの自分の治療がうまくいきませんっで終わらせたくないのです

やる気がない。注意が悪い。認知症。だからこそ・・・ではないでしょうか?それが専門家だからこそ考慮してリハビリができるのではないでしょうか?

やる気がないのは家族でもわかります。

その原因を理解したり、対処法を考えたり、リハビリの視点を変えてアプローチしたりできるのが私たちと思っています。

その方たちの、世界を少しでも家族、他職種に教える媒体となる。

最近の患者さんで

前頭葉にそれほど大きくない梗塞があって、麻痺は良好という申し送りで代行させてもらいましたが

(独歩見守り~軽介助、既往は特になし、元々は主婦)

CT的には、脳梁膝や前部帯状回あたりに低吸収領域を認めました。

僕はその方をみて、すごく疑問に思いました。

独歩で見守りで歩けるレベルなのに、全然前向きではないのです。この機能ならもっと退院したら、こんなことをしたいとか、なんとかこうなりたいとか、出てきてもおかしくないのに、聞いても全く出ない。

表情変化も乏しく、発動性も低い。でも欝とはまた違う。

身体機能と情動面の解離がものすごくある方と感じました。

もともとの性格が内向的な方とは仰っていて、以前の生活の様子も家族に聞かないと詳細なことは分からないが、前頭葉性の発動性の低下はもちろん、前部帯状回のやる気の低下が病的に起こっているのではと思いました。

自分から、やる気を引き出させるような、動機付けが、苦手な方。

根拠は、帯状回というところは、心理的な快-不快の評価を行う場所です

例えば

 他人の痛み刺激を見たとき(心理的痛み)

 矛盾を感じたとき

 うそをついたとき

 妬みを感じたとき

             など

 

 上記のような時に、帯状回はよく活動します

 何かと比べて、「差」があるから(快にも不快にも)、それを動機になり、やる気が生まれます

 

 だから上記の患者さんは

 自分から、やる気を引き出させるような、動機付けが、苦手な方。なのかもしれないと臨床推論を立てました

 だから

 いつもよりも、具体的な目標を設定をする。変化をこまめに伝える。先をイメージできるように丁寧に手続きしていく

 言葉かけや表情は、その場の臨床でしか伝わりませんが・・・。

 こういうところに注意を向けて、臨床のタスクを考えていくことが大切と考えています

 向けるための、知識です

 人は注意が向かないと無視が起こるので・・・笑

 やる気がないからしょうがいないとか、その人の性格だからで、終わらせず、「病気によって現れている症状」なのかもしれないという視点をもつということ

(もちろん推論なので検証をしていかなければいけません)

このような方に、いつものように寝かせて、ROMして、簡単な運動をして、最後に歩行練習をするという訓練をしているとしたら、それはどうでしょうか?

もっと違ったやるべきことがあるのではないでしょうか?

ニューロリハビリテーションというと、すごく新しい、画期的なイメージもありますが、

本当はもっとシンプルな、ちょっとしたことの大切さも教えてくれます。

僕の考えるニューロリハビリテーションはこういう考えで、患者さんに向き合っています。

これにもっと治療効果の高いものを、根拠持って、提供していける専門家になりたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!