ここは変だ!


ここは変だ!シリーズ笑

僕は1年目の頃からずっと思っていたことがあります。

それは

歩行自立(orかなり上手)だが、失行やUSN、失語の高次機能がメインの患者さんに、なんてPTは無力なのだろう。。。と

でも、それはただ知らないから治療やリハビリができないだけなんです。

だから逃げるのです。

体力訓練に

僕、いや少なからずあると思います。

例えば、独歩フリーだけどウェルニッケ失語が強い患者さんに、重箱の隅をつつくようなバランス練習をしたり、体の柔軟性を出したり、入院中は体力が減るからエアロバイクこいだり。

往々にして、ぼくらは正当化します。

確かに柔軟性出すことはやらないより、やったほうがいいです。

有酸素運動して、BDNFを出すんだ!、STのリハ等でストレスを運動で解消するんだ!

みたいな。

本当に、家族や本人は望んでいるのでしょうか?

ぼくらはそのようなリハでお金をとっています。

本当にいいのでしょうか?

高次脳機能の病態解釈や(STレベルにはできなくても)言語や失行の訓練、それができないなら、PTは入らず、OTやSTにもっと単位を渡して、他の方のリハをしたほうがよっぽど患者さんのためと思います。

もちろん、運動やストレス解消などとっても大事です。

ただ

病態解釈をして、つまり評価をして、この患者さんには必要と判断していますでしょうか?

運動を提供する中で、少しでも高次脳機能を意識した課題を提供しますでしょうか?

最近、左側頭葉内側面の梗塞にて入院された方がいます

当日、病棟内独歩自立。ウェルニッケ失語が重度でコミュニケーションがなかなかとれない。

特徴

・トイレまでの道はすぐ覚えられる

・人とすれ違う際に、めちゃめちゃ近くを通り、避けようとしない

・多弁でしゃべり続ける。相手の反応のみない

・道具はしっかり使える

・模倣はできる

・一桁の計算はできる

・言葉にだすと、間違えるが見当識はない

・復唱は可能も、短時間ですぐ忘れる。言語性の記憶低下

このような特徴はなぜでしょうか?

こういうことを評価せずに、治療にあたっていませんか?

PTは身体だからと。

PT,OT、STもくそもない

目の前の患者さんが困っていることを、PT,OT、STがそれぞれの分野もありながらも、それにアプローチする。

OTが急性期で基本動作の訓練をします。

ならPTが高次脳機能の訓練や評価をしなければいけません。

この方は下・中側頭回中心に、海馬、扁桃体、紡錘状回の内側面までも損傷していました。

・だから言語性の記憶が悪いのです。復唱で言えた内容も、3分後には忘れるのです。

・右半球は保たれているので、病棟内の道や空間的な記憶は比較的良好なのです。

・頭頂葉の機能は比較的保たれているのです。だから模倣や道具の概念は保たれているのです

・相手の視線や仕草に鈍感になり、相手があまり話を聞きたくない様子でも、上手く読み取れないのです。

だから同室者の患者さんは困っていました。

また、横切る際に相手の近くを当然の如く通るのです。空間認知の問題かもしれませんが、扁桃体機能のパーソナルスペースが破綻していると僕は考えています。

ただ言語の詳細な評価はSTに聞かないとわかりません。

ご家族はどのようにコミュニケーションをとったらいいのか?とすごく不安になっていました。家族の方が指摘すると怒り出すからです。

前頭葉眼窩部の抑制も線維連絡から働きにくいと思いますが、そんなことはどうでも?いいのです。

家族の方がどうコミュニケーションをとったらいいのか?そして言語は良くなるのか?

この問題点に目を背けて体力維持訓練をしてお金もらっているのは良くないと思います。

以上。最後まで読んでいただきありがとうございました。