慢性疼痛の全体像

「疲れた~」もう勉強できない。これは限界ではない。
これは脳が生み出した心理的限界。ふと落ち着いて、自分の目的ややるべきことを見据えれば、
ここからもうちょい勉強できる。
これが少し自分の限界を超えた行動である。そして注意したいのが、疲れた時こそ人は衝動的な行動選択をしてしまうことだ。by cassano
さぁ今日は現代問題の「慢性疼痛」。最近はメジャーになってきていると思うが、慢性疼痛の全体像(自分の知ってるかぎり)書きたいと思う。
まずは
⑴「痛みの定義」
国際疼痛学会では「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、または組織損傷を起こす可能性があるとき、あるいはそのような損傷の際に表現される、不快な感覚や不快な情動体験」
ポイントは
①感覚(身体認知)や不快(情動)が痛みとなる
②患者さんが痛いと感じたら、それは「痛み」である
※これはどの文献でも載せているというくらい。。
⑵「神経メカニズム(ペインマトリックス)」は簡単に。
抹消からの刺激は、
⚪︎視床の前に脳幹から視床下部へ伝わり自律神経系に作用
⚪︎視床からS1への経路と島への経路に別れる
⚪︎S1から頭頂連合野へ。これは身体認知を
⚪︎島から前部帯状回、扁桃体へ。これは情動的反応
⚪︎最終的に前頭前野へ(内側前頭前野)。これは意思決定、つまり行動選択!
これは森岡先生のペインリハビリテーションの本がベスト。
他にも最近トピックスなので慢性疼痛の脳内メカニズムの文献を参照に!
⑶「慢性疼痛の方の共通特徴」
①安静時筋緊張の亢進➡︎交感神経系が優位な身体
②体力低下➡︎活動量の低下
③脊柱湾曲アライメントの異常➡︎脊柱、骨盤(仙骨も含め)アライメントが大事
※脇元幸一先生の文献や考え方がシンプルです。僕好きですね~。
⑷身体的アプローチ
椎間板、椎間関節、仙腸関節、股関節に評価(治療)を分ける
多裂筋、腹横筋トレーニングやコアマッスルはやはり大切だが、筋膜も大事。
つまり身体の繋がりを考えること。
近年はインナーだけでなく、病期に応じてアウターも鍛えるエビデンスも構築されつつある。
※非特異的腰痛の運動療法 荒木秀明 こちらの本が分かりやすいです。
勧められる治療
①認知行動療法
②包括的アプローチ
これらから僕が思うこと。
疼痛は生活背景や仕事など、最初は身体的変化を伴い急性痛がメイン。だからPTとしては骨、筋、筋膜、姿勢、動作を評価、治療できることが必要と思う。
でも骨折後の痛みではなく、現代問題の肩こり腰痛またはアロデニアのような慢性痛は、包括的に考えて、生活、社会的背景、心理や個人の考え方(認知)に対しアプローチしないと根本的解決にならない。(もちろん骨折のリハがこれらを考えないというわけではない。)
痛みの10年で痛みに対する考え方は変わってきた。特に医療費や社会的問題でもある慢性疼痛に関しては、脳内メカニズムを解明し出されトピックスである。
脳から考えても、身体認知や情動、そしてそれに伴う患者さんの行動(意思決定)にアプローチしないといけない。それも他職種と連携した包括的アプローチが良いとされる。
PTとしても確かな知識をもち、慢性疼痛に対しPTとしてできることを行い、他職種と共に介入する姿勢が大事であろう。
痛みとは筋!身体だ!ではなく、「痛み」を負ってる個に対しアプローチするなら、やはり心理、その個の考え方、行動をみて、その個自身が行動変容を起こせる学習に繋げていける関わりが今後主流になるだろう。
そして自分も腰痛持ちなので、これは専門家として治さねばww
最後まで読んで頂きありがとうございました。