新人指導~教えるということ~

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皆様は「指導」をどんな風に考えていらっしゃいますか?

今日は「行動科学」の視点から「教えるとは?」を考えてみたいと思います

新人指導

プリセプターが新人に対し、教える。

例えば

「あの方はこういう現病歴で、血液データがこうだから、こういうリスクに注意しよう」

「トランスの時は麻痺側が浮かないように、しっかり膝を固定して・・・(実際に実技練習)」

きっと現場では、業務関連の事から、実際患者様にかかわる際の知識や技術の指導をするかと思います。

 

最近分かったのが、新人の「はい、分かりました」はあてにしないことです。笑

僕も良く分かっていないのに分かりました!といってました

きっと何度も指導して頂くのは申し訳ない、指導されて分かりませんなどいえない、先輩に認められたい、

なんとなくまずは「分かりました!」と反応してしまう、分かっている事・分からない事がそもそも分かっていない。

先輩の「分かった?」と聞いた主旨と、新人の「分かった」の価値には隔たりがある。

などなど、様々な理由があるかと思いますが、心当たりがある方もおられるかと思います。。

そして指導するときに、

「あの患者さんの時には、病態が○○だから、患者さんがリラックスできるように対応したり、検査はもっと早くしたり、もう少し患者さんの立場になってやってみて」

など新人さんに伝えることがあるかと思います。

ただ、アバウト(抽象的)なことは、正直難しいです。

きっと上記のように指導した先輩も、最後には、「まぁ、患者さんそれぞれだから難しいよね~」とにごすこともあるのではないでしょうか?

指導する時のポイント

私が「教える」時に意識している事。

そもそも「教える」とはどいういうことか?

知識や技術を教えることではありません。

①行動を促進させる(今やってることが良いとき)

②行動を修正する(間違った方向にすすんでいるとき)

この2つです。

 

「行動」に注目し、その行動が良ければ褒め、動機づけを行い、その行動が悪ければ、具体的にどう行動することが望ましいか、それを達成するためにどんな具体的目標を立てればいいか?を提示します。

 

例えば

新人が患者さんに一人で入るときに、ある程度、行動をピックアップします。

<居室に入ったら>

・ノックをして、表情をみながらあいさつ

・部屋の環境を確かめる(カーテンが開いているか、物が乱雑になっていないか、布団がたたんであるか…)

・トイレのチェック表をみる

・本日の体調や状態を把握する(患者自身から聴取したりバイタル測定から)

・会話する際の立ち位置は腰を下げて患者様目線であるか?

など

<居室~リハ室へ>

・車いす駆動が人や物にぶつかることなく可能か

・患者さんとのラポール形成するために、なにげない会話が可能か?

など

<リハ実施>

と、より具体的に「行動」に着目して、評価します。

 

このメリットは

・行動に着目する事で、指導される側の性格や気分に対し指導しないことです。

最近の新人は話をきかないとか、おとなしいとかと、人柄や性格に対し、否定や指導をすることが良いとはかぎらないからです。

この多様な価値観の時代に、仕事の位置づけが必ずしも、頑張って成果を出すことではないからです

趣味を大事にしたい人、仕事はほどほどに家庭を大事にしたい人、掛け持ちで仕事をしている人、起業するために今の仕事を最低限の準備期間としている人など・・・

だから「行動」に着目することで、人柄に対し指導するのではないので、躊躇せず、はっきりと先輩も伝えることができるのです。

そして多々ある新人の問題行動を、全て伝えず、今できることを3つに絞り、それを意識して次の患者様にかかわる。

 

例えば

患者様に課題を理解させるときに、早口で相手の理解をしっかり確認せず、課題を行っていた新人に対し次入るときには、課題を行うたびに、患者様にしっかり課題内容を説明し、最後によろしいでしょうか?など患者さんが課題内容を確認したことを自分が確認したら、実際に課題を行う。

と、指導した所、次の患者さんが終わった時に、新人から今回は意識して行いましたが、どうでしたか?と、自分の行動に対しFBを受け取りたいという反応が返ってきました

行動にフォーカスし、その具体的な指導を行い、良ければ褒め、悪ければどうするか?自らみせたり、具体的な行動の仕方を提示する。

そして段階づけを考えながら、1つ1つステップアップする。

僕は今まで新人に対し、アバウトなことばかり教えてきました。それは、そういう指導を受けてきたからかもしれませんし、自分で考えろ!、患者様の対応やリハビリは千差万別、正解なんてない。

と考えていたので、具体的な業務内容は伝えるが、その新人個人を尊重するという逃げ道を使って、具体的にこうするべきといえませんでした。

自信がなかった面もありますし、どういう風に教えたらいいかわかりませんでした。もちろん、リハビリの仕方は多様で、大事なことは頭で考えることだと思っています。

しかし、行動を良し悪しで指導することで、最低限のスキルは身につけることができ、しかも誰にでも(性格や国籍に問わず)使用することができます。

あとは、FBで長々と口で説明はしません。

実施直後のFBなら残りやすいですが、口頭で言ったことは残りにくいので、簡潔に伝え、実際に次にやるべきことを提示し、新人や学生が行動することが大事かと思っています

それをしっかりみてあげる。学生に関しても同じで、実際に触ってやってみないと実践力はつきません

見学は最初のイメージづけで十分です

こんな風に、自分なりの「教え方」が整理できると、きっと指導の仕方が変わるかと思います。