先日の全国学会より~装具VS神経生理学的アプローチ~

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お疲れ様です♪

今日は先日の全国学会で「脳卒中の歩行」で感じたことを書きます。

もう、まさに

「長下肢装具などを用いた立位・歩行を取り入れた運動療法」

VS

「ボバースなどの神経生理学的アプローチ(装具は消極的でベッド上でのリハを主)」

でしたね、2年前の名古屋でも同じような事をしていました。(まだやってんのか笑)

でも、またこれが日本の脳卒中リハの現状です。

そしてボバースも長下肢装具もどちらも効果があるのです。他の療法も効果があるのです。

でもどちらの療法だけで、全て良くなる患者様はいません。

そんな魔法なリハはないです。

長下肢装具なんて、ただの装具なのですから笑

大事な事は、

①ボバースがもたらした恩恵と損害

ハンドリングで患者様の反応が変わり、姿勢制御の視点や良い運動の促通などとても基本的・重要な視点を与えてくれますが、僕が見てきてボバース等の損害は、ハンドリングに溺れることです。

(もちろんその道のトップは違います)

正しい動きを誘導することは大事ですが、患者さんがなされるがままに受動的リハを提供されることにつながってしまう、そのような方を何人もみてきました。

患者さんは、何をされているかよくわからない、先生はその姿勢はダメというだけ。・・・訓練中だけどあっちをキョロキョロ、他の方のリハビリをみても、セラピストは患者さんの身体だけを注視している。

というような光景は1度や2度あるかと思います

シンプルに考えて、このような関わりで良くなるのか?

②EBMと国の流れ

根拠のあるものをベースにリハ訓練を構築していく流れがありますが、当然といえば当然です。

自分が骨折したら、根拠が出せていないけど、効果がありそうな手術と、医学的にこのようなリスクと効果が分かっていて、そこに主治医の+αがある手術どちらがいいでしょうか?

根拠が出しにくいこともありますが、世界の脳卒中の流れはそれでは許してくれません。

そして病院でのリハも短縮へ。

その中で、ADLや生活を考えていったときに、今までの機能優先やベッド上だけでのリハでは不十分ということは明白です。

私たちは保険下のもと、ルールの中でリハビリをしなくてはいけません。

時代の流れと共に、ルールもニーズも変わります。

それに対応・適応し、最善のリハを考えなければいけません。

それでもまだ、リハビリのはじめはベッドでマッサージでしょうか?

③長下肢装具の弊害

逆に言えば長下肢装具も弊害もあります。

皆がある程度スタンダードに、効果的にリハが行える利点はありますが、無理やり歩行させたら、身体を硬くしてしまい効果的に働かないケースや、女性や小柄なセラピストであればなかなか重介助の方を立位・歩行と難しいケースもあります。

この長下肢装具をどう扱うか?が最も大事です。

まとめ

正しいとかではなく、世界の流れや脳卒中リハの流れは、重症の方でも立位訓練を行ったり、起立・歩行練習を積極的に行うなどです。

自分の考えと違うとか関係ないです。

それが今後ロボットや脳の機器、電気などの併用や導入で、より加速されます。

そしてより早く退院を求められ、科学的な視点を要求されるでしょう。

ただ、全ての療法で欠点はあり、それをどう使いこなすか?です。

無理に歩かせたり、無理に立つ練習しても患者さんは良くなりません。患者様が耐えうる・学習できる少し難しい課題や少し頑張るリハビリ。

この「少し」は患者さん1人1人違い、頑張れる方もいれば、そうでない方もいます。

あまりに○○療法にとらわれすぎると、ここを見失います危険性があります。

僕も「装具療法」、「神経リハビリテーション」など得意ですが、本質的に大事な事は忘れずにいたいです(^^)

さぁ、これから若いセラピストがまだまだ増える中、自分たちはどんな立ち位置や何を大事に、そして何に立脚して患者さんのリハビリをしていけばいいのでしょうか。

枝葉の手技や療法ではなく、幹のリハビリとは?自分はどんなリハビリを提供したいのか?

ここに想いや信念がなければ、どんな方法論も意味がありません。

だから、小さな世界ではなく、自分からいろんな世界をみていく行動が大事です。

そうしないと、自分の病院のリハが全て。という風になってしまいます。

本当にいろんな療法や考えがあります。

それを知って、自分なりのリハビリというものを構築していけるセラピストが、僕は素敵かと思います。

 


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