退院後に訪問することで、何がわかるか?

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病院で関わった方が、退院後どんな生活をしているのか?

ここにリハビリの「結果」はあるのではしょうか?

退院後に訪問することは、個人的にはものすごく大事で、セラピストの皆様にもぜひやって欲しいと思っています

 

回復期の結果は、「退院後の生活にある」

 

退院後に実体験してみて

今回、私が担当していた方に訪問してみました。奥さんをリハビリさせて頂き、要介護4の状態で自宅退院し、現在、旦那さんが介護しています。その方の言葉です。

 

「妻が倒れたら、男は2つの仕事をしなければならない。1つは家事仕事、2つめが介護仕事。はじめてのことも多いから、本当に大変。」

「ごはんを宅配しているけど、本当に味気ないよ。」

「夜の晩酌ができないのが、今のつらいとこかな。あと、夜は身体的に疲れて、夜の介護が欲しい」

「もし妻がしゃべれなかったら、施設にいれていたかもわからんな。話せて、昔いった旅行の話ができる、1人でご飯食べるのは本当に味気ないけど、妻としゃべりながら食べると全然違う。」

「妻は体重が3kgプラス。僕はマイナスから維持だよ」

「デイのリハビリは・・・、訪問リハビリは・・・」

「生活に慣れたけど、外出はなかなかできていないね。先生に教えてもらった自主練習もなかなかできないのが本音だよ」

「妻も我慢していってくれるショートステイ、そのおかげで好きなゴルフや友達と会うことが月1回の楽しみだよ」

・・・・・。

 

妻の前でも正直にいろいろ話してくださる。

こういう生活や、問題を病院にいるものが、解決できることは少ないのかもしれない。

それでも、想像することができる。

現実の生活を。

 

そんなとき、リハビリの僕らができることは、単に利用者の身体のケアや改善することだけではないと心底思う。

当事者が抱えている問題は、理学療法を超えて考えることが必要であると思う。

そう、理学療法を提供して、支えることも悪くないが、理学療法という手段を使って支えているにすぎない。

理学療法の知識、技術でなければいけないわけではない。

家族が抱えている問題を少しでも解決できれば、良いのである。

専門家として、理学療法のスキルは存分に発揮する必要があるが、理学療法で解決できない問題は、何もしなくてもいいわけでない。

考えることが大事だ。

 

例えば、

・宅配サービスだけでなく、妻に指導してもらいながら、手料理を少しでも増やし、一緒に食べる。また妻が少しでも料理に参加できる自助具を検討する。

・旦那さんの晩酌ができるように(週1回でも)、夜の時間のサービスを利用するように検討する。

・リハビリの目標を旅行において、段階的に目標を提示する。

・2人の体重の増減を評価する。

・片づけが苦手な夫、片づけやいらないものの整理を手伝う。

・(信頼している人と)話す時間を作る。

などなど

 

 

大事なことは、回復期のリハビリでやっていることが、その先の生活を見据えて行えているかということ。

私たちの仕事の重さを痛感します。


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