脳科学とリハビリをつなぐ〜②左半球損傷のコミュニケーションの取り方

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脳を理解するポイントは、「情報の不一致」が嫌いという原則です。

・聞いていた事と違う!
・付き合ったら思っていた人と違う!
・冷たいと思ったら熱いお茶だった!

などなど。今日は、「脳のバランス」と「失語」の方を想像したいと思います(^^)

よく、失語の方には、ゆっくり話すといわれますよね。つまり言語を処理する事に時間がかかったり、エラーを引き起こしやすいから。

コミュニケーションを1歩踏み込んでみると、言語と非言語がありますね。
特に非言語がやはり大事になってくるわけです( *`ω´)
「相手の言っている事を理解する」
これには、言葉以外に、仕草や視線、顔の表情、その場の環境など様々な情報から、理解できます。
いっそ口パクでも理解ができますよね。

脳のバランスから考えると、失語症の方は「言語」で理解の処理能力が落ちるため、相手の視線や仕草からより情報を得て、相手とコミュニケーションをとります。

相手の言っていることは今まで、理解できた。だから相手の言っていることがわからない自分は、以前の自分と不一致な情報なのです。

だから、補うため、非言語の情報をより重要視するわけです。

  • 視線の認知
  • 表情認知
  • ジェスチャー(身体の動きを認知)
  • 感情の認知

これらはブローカ野ではなく、側頭葉、特に右半球の側頭葉~頭頂葉、扁桃体が中心となってきます。
ミラーニューロンシステムが残存していることも画像上確認してもいいですね!

伝えたいことは、非言語を大事にする患者さんに、僕らは意識して非言語を使う必要がありますね!

マスクを外す、表情をメリハリで作る、身振り手振りをする。
きっとそういう配慮が患者さんを少しでもコミュニケーションが取れるかと考えています。

もう一つ、失語症の方は笑顔が全体的に少ないと思っています。
臨床で笑顔を引き出す!これも注意して観察していきたいですね!

脳は、どこかの情報能力が低下すると、他で補います。
暗い中で視覚が生かせない時は、自然と体性感覚に注意が向き、手を広げ歩くのと似ています。
だからきっとブローカ野以外に、側頭葉の下部の損傷領域も画像でしっかり確認しましょう!


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