ご無沙汰してます。たくさんの方が更新していないブログに立ち寄って頂いていたので、少し最近の自分の臨床を書かせて頂きます
運動学習と脳の所では、主に学習の原則「認知期→連合期→自動期」のつまり意識⇒無意識の学習様式について書きました。
そこでは患者が実感することが大切で、脳内の学習過程からも予測と結果の一致が学習していくことと書いた通り、臨床でもそういう手続きをしたり、「こんな感じ」という1人称的なイメージを目標に能動的な練習を行うことが大切と言いました
これは間違いないと思っていますし、これが使える人は使っていいと思います
ただ、学習にはもう1つ
原始的な学習、つまり無意識⇒無意識の身体独自が自己組織的に学習するスタイルもあります
生態心理なんかはこの辺を強調していると自分は解釈してます
僕は効果があればいいと思っているので、目の前の患者さんに実際に効果がある方法を選択するのがベストだと思います
そして両方をもちろん駆使して学習を図るべきだと思っています
最近思うことは効果があってなんぼということです
もちろん即時的にも長期的にも。
効果が出せるということは、病態解釈が正確ということです
そのためには
「仮説検証作業」を繰り返すことに尽きますね
自分が与えているtaskには、どんなことが必要な構成要素なのか?
例えば 起立
起立の構成要素は・・・
座位の安定性、下肢への重心移動、骨盤の分節性、足部の機能、荷重感覚、HATの姿勢制御、quadやhipの筋力、体幹~hipの屈曲可動性、立位の安定性、バランス戦略などなど(もちろん動作を遂行するには全て必要ではないし、他にも要素はある)
片脚立位も同じように
左右の重心移動、体幹の姿勢制御、筋力、ankle・hipのストラテジー、感覚などなど
浮かんだ分だけ評価視点となります
その中で、この要素が足りないことが一番影響を与えているのでないか?と仮説を立てます
そしたら検証です。セラピストの仮説の部分を介助して、動作が良くなればそこを治療対象にできます
そして大切なのはネガティブ因子だけでなく
その動作を学習するための+の要素は何かも考えます
言語情報や非麻痺側機能、注意能力、各感覚モダリティーなど
そして学習するためのtaskや環境設定も考慮し
どうしたら学習を促進できるか考えます
結局、仮説検証作業をどれだけやったが実力につながってくるわけです
いかに毎日の臨床で目的をもってやっているか。
こんな感じで最近は意識して仮説-検証作業を繰り返しています
最後まで読んで頂きありがとうございました・